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先日の革の財布のお話

先日の革の財布のお話
先日ご紹介しました

約2ヶ月で劇的に変化した
お客様のお財布



こうして劇的に変化する革もあれば
あまり変化を見せない革もあります。

動物から頂いた「皮」は
体毛や血液が取り除かれ

わたしたちの「道具」になるため
お薬を使ったり、染料を使って
「革」となります。

その作業工程を「鞣し:なめし」といいます。

例えば

・生前の血筋や傷を見えなくした
・生前の血筋や傷を残したままにしたい
・綺麗な色に染色したい
・とても柔らかくしたい

様々な希望に沿うべく
革を鞣す時に使用する薬剤や染料を変えます。


★今回ご紹介したお財布は

・化学薬品ではなくタンニン(渋)で鞣してあります

・イタリアのトスカーナ地方で
 ベジタブルタンニンを使用した革です 

・革の表面にサンドペーパーのようなもので
 少しスクラッチ加工を施してあります



タンニン鞣しは、革らしさを残します。

お化粧に例えると、薄化粧といいますか

ミネラルパウダーファンデーションのようなかんじ
(男性のみなさん分かり辛いかな)

皮脂と合わさると「しっくりくる」やつです。

さらに表面を小さく細かくスクラッチすることで

少しザラっとした手触りです。

これが、人間の手から出る皮脂と

合わさりやすくなり、ツルツルとした手触りとなり

色彩も濃くなります。