かばんのことなら専門店の中谷かばん店

重さと強さ・・・と、中谷の本音

重さと強さ・・・と、中谷の本音
※この写真の700gの鞄は
 
 今日お話しする「鞄」ではありません

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ランドセルも含めて

通学かばんを選ぶ際に

保護者の方から

「軽量」という言葉を頻繁に耳にします。

お子様に苦しい思いをさせまいと
快適に過ごさせてあげたい
優しいお気持ちからです。

鞄の重量表記の「グラム」だけ見て
判断される方も少なくありません。

中学校、高校、大学のかばん選びの時も
やはり軽さを気にされる方が多いです。

ただ

本当に本当に 軽くて
通学用に使用できるほど丈夫なリュックサックは

軍事用とか特殊な素材、生地しか思い当りません。

でも、この素材で
通学用のリュックサックを作ったら

2万円を軽く超えてきます。
でも、破れません。


そこで巷では

ポリエステル、ナイロンの糸を太くして
生地に厚みを出したり
表面にPVC(塩化ビニール)を
コーティングしたりするのですが

生地に加工をすれば

それだけ「重さ」が出ます。


結論は「強度」と「重さ」のバランスです。

あと「価格」も。


今日、ちょっとびっくりしたことがありました。



これは外側から見た素材です。

ふつうの感じです。違和感なし。

ただ

ここ数年の
同じリュックサックと比較して
ずば抜けて軽いんです。

あまりにも軽いので
中を覗いてみたら…




白い点々は、生地の目からこぼれた光です。

裏生地が張ってない。
内側にはPVCコーティング無し。

なるほど
だからとても軽量なんだな。

・・・・

たしかに これは、軽い。

でも、自転車通学の子供さんには

ご提供しちゃだめなやつだ。。。。

購入から1年くらいは
表面に撥水効果が
利いてくれたとしても

2年目以降もヘビーユーズされたとすると

まとまった雨に遭うと
教科書が濡れてヨレヨレになる類です。


反対に、この鞄は

「軽さ重視」雨の心配のない「車やバス移動の方」には

とても素敵な商品になります。

30リットルくらいの容量で700gありません。

大きいのに、軽いのです。


・・・・・

お気づきでしょうか?

軽さももちろん大事なんですが

そこだけにフォーカスすると
マズイこともあります。


お一人 お一人のライフスタイル

(徒歩、車、自転車なのか)

(荷物が多い、少ない)

(何年くらい長持ちしてほしいのか)


ここがポイントになってきます。

ここで、お一人お一人の

ご予算とご希望に応じて

最適なカバン選びをお手伝いするのが

私たちの仕事なんだな。。。と

今日

痛切に感じました。